セックスなしのデート

彼女は女医さんだった。入院して身の回りの世話をしてくれる看護士さんを好きになってしまうことは割とあると思う。しかし、僕の場合は治療をしてくれた先生がその対象だった。
先生は僕が入院した時に手術を担当してくれた。女性でありながらメスをふるうとは、まるで〇クターXだな、と当時は思ったものだ。それ故に興味を持ったとも言える。シャープな印象だったが結構ざっくばらんと物事を話してくれたり親しみやすいところがあった。毎日の彼女の問診が楽しみであり、やがて好きになっていることに気づいた。
そこで、退院の時に思い切ってお礼かたがた食事に誘ってみた。だが先生からはあっさりと「そういうの受けられないんですよ」と断られた。患者と特別な関係を持ってはいけない、そりゃそうだろう。だが、医者と患者ではなくて友達として会うのはアリではないか?僕がしつこく口説いていると、先生は呆れたように「じゃあここに登録してみて」と、あるサイトのアドレスを教えてくれた。それは婚活サイトだった。
パパ活の相場
きっかけが婚活サイトでの出会いならば何ら支障はない。たまたま、かつて患者だった男が登録していただけと言うオチも付けられる。上手い切り抜け方だった。
こうして、婚活サイトを通じて僕たちは再会した。婚活サイトと言っても先生は婚活していたわけではない。女性としてセックスなしのデートを楽しんでいただけだった。「いい人がいれば結婚してもいいんだけどね。今はまだそんな相手はいないなあ」と、先生はそれはそれで純粋に仕事から離れたデートを満喫しているそうだ。
僕としては、今度は僕が先生を脱がして濡れたまんこを手術したい、とは当然思った。だけど、今はセックスなしのデートで十分であり、新鮮だった。と言うか、今後もっと親しくなっても、セックスまでこぎつけられる自信はあまりない。
「私、見慣れているからね。ハードル高いよ?」と酔っぱらった先生が意地悪そうに笑った。何だか、先生に手術してもらった痔の部分がヒクヒクと痛み出すような気がした。
シンママの愛人
出会い系で愛人契約